日本三大薬湯として知られる松之山温泉。その松之山は四方を山々に囲まれた静かな温泉町。真冬には3m前後もの雪に覆われる豪雪地帯だ。
新潟はブナ林が多い地域だが、中でも松之山町は美人林や天水越(あまみずこし)のブナ林など広葉樹の自然林がいくつも存在し、全国から脚光を浴びている。
明治28年に湯治宿として創業した「ひなの宿 千歳」は平成5年に改装。外観は創業時の印象を踏襲しつつ、館内は木の質感を重視した造りで、民芸品を想起させる温かさが溢れる。各所に深井和子の豪放でユーモラスな書画。かつて多くの家庭で見られた「茶の間」の寛ぎを再現しようとの配慮だ。